コラム

産業カウンセラー/臨床心理士 緒方俊雄のコラムです。

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変化に適応せよ!

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先日、友人から「ダーウィンの進化論では、どんな種が生き残ると思う?」と尋ねられました。
普通は、ライオンのように強い動物が生き残るような気がします。

答えは、変化に適応できる生物なのだそうです。恐竜が隕石の落下による気候の変化に適応できなかったように、気候の変化、食物の変化などさまざまな変化に適応できないと絶滅することになってしまうということでしょう。

この話を聞いて、人間も同じだと思いました。
長い人生では、いろいろな変化が訪れます。社会人になる、結婚する、子供が産まれる、海外に赴任する、マネージャーになる、近親者が亡くなる、会社を退職するなどなど。
カウンセリングをしていると、こういった変化にうまく適応できなくて、心を病むことになった人が非常に多いということに気づきます。
環境の変化に適応することが人間の生命力なのかもしれません。
では、どのような人が適応力があるのでしょうか?
変化に適応できる人には下記のような特徴があるのではないかと思います。

・生きがいを持って、人生を楽しんでいる
・余裕があり、リラックスしている
・ポジティブで未来志向
・人に依存したり、人を支配したりしないで、自立している
・仕事と家庭と趣味とバランスを取っている
・人間関係が豊かである

どうですが、自分は変化に適応できそうですか?
長い人生では、どんな人でもいろいろな変化により、つまずくことが出てきます。

しかし、その時は、自分の人生や考え方を見直す良い機会なのではないかと思います。
うつ病になった機会に自分の人生を見直して幸せになり、
うつ病になったことに感謝している人もたくさんいます。

1960年代から80年代までは、
日本が安定して成長して、たいした変化もなく、非常に行きやすい時代でした。
しかし、90年代にバブルが崩壊してからは、とても変化が早くなってきた気がします。

これからも、地球規模では、経済問題、地球温暖化、食糧問題、新型インフルエンザなど、国内では、少子高齢化、財政破綻などいろいろな変化が起こってきそうです。
そろそろ東京で地震が起きるかもしれません。

そのような時は、自分の人生を見直して、生き方や考え方を変えるチャンスかもしれません。
そして、変化を受け入れて、しぶとく生き続けましょう。

  • 2012年04月01日(日)06時00分

気楽にいこうよ!

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世界のいろいろな国に行ってみると、
世界中の人が本当にいい加減なのに、あきれることがあります。

以前、企画の仕事をしていた時に、インドのボンベイでセミナーを行った時のことです。
200人位の人が参加する予定だったのですが、予定の時刻になっても、数人しか会場にいません。
しょうがなく30分遅れで始めたところ、それからどんどん人が会場に入ってきました。

日本に帰ってからインドの本を読んでいたら、
インドではほとんどの人が遅れてくるので、結婚式は普通予定の1時間半後に始まるのだそうです。
これは極端な例かもしれませんが、海外の人と会議をすると、
なかなか人が集まらないで、日本の人がいらいらして待っていることがよくあります。

でも、よくよく考えてみると、
外国の人がいい加減なのではなく、日本の人が特別に几帳面なのかもしれません。
几帳面なだけでなく、日本人は「がんばろう」という言葉が大好きです。
何人か集まると、「がんばろう」、「がんばろう」と声をかけあいます。

知人のアメリカの人が日本に来て、周りの人と一緒に「がんばろう」、「がんばろう」言っている内に、
気持ちが沈んでうつ病になったことがあります。
その人に聞いたところ、英語には「がんばろう」にあたる言葉がないのだそうです。
「日本人が『がんばろう』と言う時に、アメリカの人はなんと言うのですか」と聞いたところ、
そんな時にアメリカでは、「Take it easy!(気楽にいこうよ!)」と言うのだそうです。

なんという違いでしょう!
でも、スポーツの大事な試合で、「がんばろう」と声をかけあって緊張するよりも、
「気楽にいこうよ!」と声をかけあってリラックスした方が力を出せるかもしれません。

うつ病の人には「がんばろう」と言ってはいけないとよく言われます。
確かに、うつ病の人のカウンセリングをしていると、
真面目な性格で、がんばって、がんばって、がんばり続けて、ついにがんばれなくなって、
うつ病になったという人が多いようです。

その人が「がんばろう」と言われても、もはや「がんばるエネルギー」が無いのです。
そんな時は、「気楽にいこうよ!」と声をかけてあげたいなぁと思います。

「がんばる」というのは、日本人の美徳なのかもしれません。
戦後、今の60代、70代の人が「がんばった」ので、
こんなに日本は復興し、発展したのだと思います。

ただ、これだけ物質的には豊かになったのですから、
そろそろみんなで「気楽にいこうよ!」と声をかけあっても良いのかもしれません。

  • 2012年04月01日(日)03時00分

大人が元気を出せ!

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先日本を読んでいて、面白いなと思ったことがあります。

人に「どうなりたいですか?」と質問をすると、
「お金持ちになりたい」、「社長になりたい」、「きれいになりたい」とか
いろいろな答えが返ってくるのですが、

次に「なぜなぜきれいになりたいのですか?」と質問すると
「素敵な人と結婚したいから」という返事、

次に「ではなぜ素敵な人と結婚したいのですか?」と質問を繰り返していくと、
どの人も最後は「幸せになりたいから」という答えに落ちつくのだそうです。
全ての人は意識しているか意識していなかに関わらず、幸せを求めて生きているのかもしれません。

しかし、不思議に思うことは、全ての人は幸せを求めて生きているにも関わらず、
電車の中で通勤の人を観察してみると、疲れている人がとても多く、
幸せのオーラを出している人にはあまりお目にかからないことです。

どうもこう感じているのは、私だけではないようです。

私が子供の頃は大人になると、沢山お金を使えたり、お酒を飲めたり、
好きなテレビ番組を見たりなど、いろいろいいことがありそうで、
早く大人になりたかったものです。

ところが、今の子供は大人を見てもちっとも幸せそうではないので、
大人になりたくなく、いつまでも子供でいたいのだそうです。

「最近の若い人は・・・」という前に、
子供がこんな大人になりたいなと思えるように、
先ずは、われわれ大人が幸せでいきいきしていることが必要なのではないかと思います。

ここで注意しなければならないのは、
幸せな人は周りの人も幸せになって欲しいと思いますが、
自分を不幸だと感じている人は他の人が幸せになって欲しいとは思わないということです。

先ずは自分が幸せになって、それを家族、友達と広げていくのが大事なのではないかと思います。
そのためにも、全ての人が求めながらなかなか手に入らない
「幸せという青い鳥」について真面目に研究してみませんか?

  • 2012年04月01日(日)00時00分